小・中・高における国語授業の改革 文学作品・説明的文章を読む方法 -構成・構造、形象・論理、吟味・批評- の追究 「読み」の授業研究会

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運営委員の実践

言霊(ことだま)

柳田良雄(運営委員)

 現在、小学5年生を担任している。
ある子から次のような訴えがあった。
「先生、A君が『キモい』とか『消えろ』とか言います。」
A君を呼んで問い正した。するとA君は
「ぼく、言ってません。」
と平然と答えた。うそをついているなと思ったので、さらに問うと「言ったかも・・・」と返答が違ってきた。この後何度かやりとりするうちに、言ったかどうかわからないとの答えは、どうも言い逃れではなさそうだと感じてきた。本当に覚えがないようだ。
A君は日常的に上のような言葉を用いている。まるで、あいさつのように。私たちは「おはようございます」といったあいさつを、ごく自然に行っている。誰にあいさつをしたかなどは覚えていない。A君はこのような感覚で「キモい」とか「消えろ」との言葉を発しているようである。だから「言ったかな?」となるようだ。
意識的または無意識にかかわらず、上のような言葉(他に「うざい」「死ね」「はぁ、意味わかんねぇしぃ」等)を聞かない日はないくらい、子ども達は頻繁に使っている。
このような現状を踏まえて、私は「言葉を意識すること」を学級づくりの根幹にしている。学級の目標を「豊かな言葉で語り合おう」と定め、学級通信のタイトルを「POWER OF WORDS」としている。
言葉は生き物であり、関係の中から生じるものである。したがって、よい言葉を使いなさいとの取り立て指導と同時に、日常の具体的な場面での言葉の指導を重視している。
最近では「今日は地獄言葉(上のような言葉)を使いませんでした。」とか「先生、『言葉は言霊だよ、言葉を大事にするといいことがたくさんあるよ』って妹にも教えました」等の報告が聞かれるようになった。
「言葉は言霊」とは私が繰り返し口にしているフレーズである。一人でも多くの子の心に響けばと、願っている。
日常のやりとりをていねいに指導していきたいと考えている。

言霊(ことだま)

 現在、小学5年生を担任している。
ある子から次のような訴えがあった。
「先生、A君が『キモい』とか『消えろ』とか言います。」
A君を呼んで問い正した。するとA君は
「ぼく、言ってません。」
と平然と答えた。うそをついているなと思ったので、さらに問うと「言ったかも・・・」と返答が違ってきた。この後何度かやりとりするうちに、言ったかどうかわからないとの答えは、どうも言い逃れではなさそうだと感じてきた。本当に覚えがないようだ。
A君は日常的に上のような言

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