小・中・高における国語授業の改革 文学作品・説明的文章を読む方法 -構成・構造、形象・論理、吟味・批評- の追究 「読み」の授業研究会

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国語授業の改革

国語授業の改革1

国語科新教材の徹底分析・新学習指導要領 これで授業がおもしろくなる

はじめに
 「国語」という教科は、以前は子どもたちの「好きな教科」のベスト3に入っていた。が、最近では「嫌いな教科」のワースト3に入ってきている。特に学年が上がるほどその傾向が強い。「国語はつまらない」のだ。
 なぜそうなってしまったのか。いろいろな要因が考えられるが、特に国語をどう教えていくかという指導過程のあてどなさ、どうすれば教材を深く分析できるかという方法の不毛、そして子どもたちに何をこそ学ばせるかという教科内容の曖昧さが大きいと考える。国語はどう教えたらいいのか、何を学ばせたらいいのか──がまだ未解明のままなのである。当然、各教師の経験と個人技で勝負するしかなくなってくる。結果として国語授業の全体のレベルは低いものとなり、「国語はつまらない」となる。
 しかし、私たちは、ある一定の確かな方法(指導方法・分析方法)と内容(何をこそ学ばせるべきかという教科内容)を身につけ把握しさえすれば、誰でも中身の濃い、そして面白くエキサイティングな国語の授業が展開できると考える。考えるだけでなく、私たち研究会のメンバーはそういう国語の授業を行ってきた。その確かな方法・内容を広い視点で解明し、国語授業の現状を改革していこうというのがこのシリーズ「国語授業の改革」である。もちろんその過程で、何のために国語という教科があるのかという目標論も追究していく。
 今回はその第一回として「国語科新教材の徹底分析と授業シミュレーション」を特集した。新学習指導要領にともなって教材がかなり大きく入れ替えられた。その入れ替えを批判的に検討しつつも、新教材をどう分析しどう授業化していったらいいのかを具体的に解明していった。新教材を使った実際の授業の紹介と分析もある。
 また、柴田義松氏、足立悦男氏、後藤恒允氏、小田迪夫氏、西林克彦氏、鶴田清司氏といった第一線の研究者の方々にも寄稿いただいた。特に足立氏には科学的「読み」の授業研究会と文芸教育研究協議会の比較検討をお願いした。
 科学的「読み」の授業研究会は、15年前に結成された。上に述べたような国語教育の現状を改革しようという目的で始まった。それ以降、夏・冬の全国大会、各地の研究会、小・中・高の研究会等を行ってきた。出版活動も精力的に行ってきた。それらの研究の成果をこのシリーズでさらに大きく発展させ、今まで以上に国語の授業を新しくしていこうとしている。
 このシリーズを多くの先生方、研究者の方々に読んでいただき、改革の輪を広げていきたいと考えている。

〈目 次〉

1 国語科新教材の徹底分析と授業シミュレーション

1 国語科新教材の傾向と攻略法 
2 国語科新教材選択の背景と課題―これからの文学教材の指導法を考える 
3 新教材の徹底分析と授業シミュレーション:小学校文学作品
 「屋根のうかれねずみたち」(J.マーシャル)〔教育出版3年〕
4 新教材の徹底分析と授業シミュレーション:小学校文学作品
 「あらしの夜に」(木村裕一)〔光村図書4年〕
5 新教材の徹底分析と授業シミュレーション:小学校文学作品
 「南に帰る」(石井睦美)〔光村図書6年〕
6 新教材の徹底分析と授業シミュレーション:小学校文学作品
 「父さんの宿敵」(柏葉幸子)〔東京書籍6年〕
7 新教材の徹底分析と授業シミュレーション:小学校説明的文章
 「秋に色づく木の棄」(武田幸作)〔教育出版3年〕
8 新教材の徹底分析と授業シミュレーション:小学校説明的文章
 「覚えること、伝えること、分かること」(市川伸二)〔光村図書6年〕
9 新教材の徹底分析と授業シミュレーション:中学校文学作品
 「父の列車」(吉村 康)〔光村図書1年〕
10 新教材の徹底分析と授業シミュレーション:中学校文学作品
 「急行列車」(ブッツァーティー)〔教育出版2年〕
11 新教材の徹底分析と授業シミュレーション:中学校文学作品
 「高瀬舟」(森鴎外)〔光村図書3年〕
12 新教材の徹底分析と授業シミュレーション:中学校説明的文章
 「マスメディアを通した現実世界」(池田謙一)〔光村図書3年〕

2 生き生きとした授業を作り出すための方法と技術──子どもが動く・子どもが開く

1 「子どもが動く」発問・7つのコツ
2 「子どもにささる」評価・7つのコツ
3 グループ学習・7つのコツ
4 効果的な「雑談・余談・無駄話」7つのコツ
4 国語ゲーム・ベスト3

3 小学枚新教材「父さんの宿敵」(柏葉幸子)の1時間の全授業記録とその徹底分析

1「父さんの宿敵」(柏葉幸子)の1時間の全授業記録〔授業者・柳田良雄〕
2 授業の徹底分析(1)教材の切り口の面白さと授業構想の確かさ
3 授業の徹底分析(2)授業スタイルの確立ということ
4 授業者自身のコメント

4 提言・国語科教育の改革

1 国語科教育の基礎・基本は何か 
2 文芸研と読み研の授業 
3 多様なメディアを活用して「対話的実践」としての「学び」をつくる 
4 論理的表現指導の一改善点 
5 「読み」のメカニズムと「読み」の指導 

5 書評

1 『科学的な「読み」の授業入門・文学作品編』(読み研編)
2 『海外の「総合的学習」の実践に学ぶ』(柴田義松編著)
3 『総合的学習の基礎づくり「学び方を学ぶ」』小学校低・中・高学年編(柴田義松編)
4 『総合的学習の基礎づくり「学び方を学ぶ」』中学校編(柴田義松編)
5 21世紀型授業づくり7『小学校の詩30編をどう教えるか』(日本言語技術教育学会長岡支部著)
6 『文学教材の読解主義を超える」(鶴田清司著)

国語授業の改革1

はじめに
 「国語」という教科は、以前は子どもたちの「好きな教科」のベスト3に入っていた。が、最近では「嫌いな教科」のワースト3に入ってきている。特に学年が上がるほどその傾向が強い。「国語はつまらない」のだ。
 なぜそうなってしまったのか。いろいろな要因が考えられるが、特に国語をどう教えていくかという指導過程のあてどなさ、どうすれば教材を深く分析できるかという方法の不毛、そして子どもたちに何をこそ学ばせるかという教科内容の曖昧さが大きいと考える。国語はどう教えたらいいのか、何を学ばせたらいいのか──がまだ

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