小・中・高における国語授業の改革 文学作品・説明的文章を読む方法 -構成・構造、形象・論理、吟味・批評- の追究 「読み」の授業研究会

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第21回夏の大会報告(2007.8.20-21 東京)

確かな国語の学力を保障する授業づくり

柳田良雄(大会担当)

 第21回夏の大会が、8月20日(月)〜21日(火)、東京・成蹊大学にて行われた。参加者は252名であった。今回のテーマは「確かな国語の学力を保障する授業づくり」であった。
 内容は次の通りである。

1基調講演
2講座:有名教材に即した確かな国語の学力保障
3模擬授業:確かな国語の学力を保障す
る授業づくりの提案
4オプション企画
5記念講演:豊田ひさき氏(中部大学)「『科学的読み』と学習集団の授業づくり」6全体模擬授業:「モチモチの木」

 全体会、それぞれの分科会において、生産的で活発な論議が展開された。以下、参加者の感想をもとに、大会を振り返ってみる。(ゴチック表記がアンケートからの引用文。かっこ内の「小」「中」「高」はそれぞれ「小学校」「中学校」「高校」)

1 基調講演
・これまで明確にされていなかった具体的な読解の力が明確にされて、指針を持つことができました。(小・女性)
・学力を保障するための五つの段階が参考になった。(中・男性)
・PISAの結果や今直面している国語教育の課題と、読み研がめざしてきたことの合致性がよくわかった。(中・男性)
 子どもが自らの力で読解できること、文章を主体的・批判的に読むこと、このような力を育てることの重要性を読み研は設立以来提起し続けてきた。今後も時代の要請を踏まえた、先見的な実践を提案していきたい。

2 講座:有名教材に即した確かな国語の学力保障
・参加型のお話で、とても楽しく時間が短く感じられました。(小・女性)
・物語を読み進めていくうえで、所々「ああ、このような方法もあるのか」と教えていただきました。(小・女性)
・言葉を変えて比較する方法(深層の読み)が国語の授業では大切であることがわかった。(小・男性)
・「走れメロス」の形象よみ、主題よみのポイントを聞いて、目からウロコが30枚くらい落ちた。(中・女性)
・「羅生門」の教材研究のなかでどう考えたらよいか疑問に感じていたことを整理、解明して頂きました。(高・男性)

3 模擬授業:確かな〜授業づくり
・実際の教室の様子にもとにした話でわかりやすかった。(小・男性)
・前回もこの講座に参加した。グループ討論の新鮮さを感じた。(小・女性)
・教育出版の説明文教材はイマイチなものが多いので、「モアイは語る」を使ってみようかなと思いました。(中・女性)
・新聞記事の比較によって行う国語の授業で学べることは何かということを詳しく考えることができた。(院生・女性)
・ビデオに写る子どもたちが活発に討論しているのに感心しました。(中・女性)

4 オプション企画
・経験の浅い教員が増えているときに、たいへん実践的で参考になることが多かった。(小・女性)
・活発に意見交換ができてとてもおもしろかったです。班と班でこうして学習集団をつくっていくのだなと勉強になりました。      (小・女性)
・二重討議のやり方のポイントがわかった。(小・男性)
・班のリーダーをやりながら「先生にこう発問してほしいなあ」という意識がめばえてきた。集団にするよさがわかり、実践していきたい。(小・女性)
 今回は「オプション企画」として、「授業ルール・授業の組み立て」と「学習集団・討論の指導」の二分科会を用意した。国語の授業を支える様々な手立てが学べたのではないだろうか。

5 記念講演
・周辺部(勉強が苦手な子)の子を考えた授業づくりが大切だという話に共感できた。(小・女性)
・学習権の保障ということがいかに大切なのかが伝わってきました。(小・男性)
・吟味よみの伝統が日本の教育のなかで戦前から根づいていたことに新鮮な驚きを感じました。(高・男性)
・日本の教育史を学ぶことのよさをあらためて感じた。「読み研」が戦前の綴り方教育の中にすでにあったという指摘が新鮮だった。(小・女性)
 学級には様々な要求を持つ子どもたちがいる。価値観も多様化している。親の願いも多岐にわたる。経済格差に伴う学力格差も進んでいる。そういった状況のなかで、今後学習集団を意識した授業づくりの重要性がよりいっそう求められる。

6 全体模擬授業「モチモチの木」
・子ども役に挑戦してみました。班のメンバーの意見をすりあわせ、子どもの気持ちになれたことがとてもよかったと思います。(小・男性)
・発問のよしあし、助言の打ち方など、自分ならどうするかいろいろと考えさせられました。(小・男性)
・暖かい言葉かけがすごく勉強になりました。豆太がおくびょうものから脱皮しようとするところを自分で探すときに、自分に問いかけて読むと、先ほどまでは合っていると思っていたことの違いに気づくことができました。(小・女性)
・三年生の子どもへの授業ですので「二つの勇気」としたのは、わかりやすいと思います。(小・女性)
・指定討論者の方の様々な視点からの意見がよかった。(小・男性)
 夏の大会のメインとなる「全体模擬授業」。今年は小学校三年生教材の「モチモチの木」を取り上げた。今回はステージを用いての模擬授業であった。豆太の勇気をどうとらえるか、授業構成はよかったか、クライマックスのとらえ方はどうか等、様々な角度から検討が加えられた。

7 全体として
 概ね「充実した内容の学習会であった」との評価をいただいたが、もちろんご批判もいただいた。
・提案に具体性が欠ける。タイトルに見合った形での提案をしてほしい。
・参加者に示されていない教材を用いての話はわかりずらいので考えてほしい。
・小学校低学年の実践がつくりにくい等々。
 ご批判を真摯に受け止め、さらに改善をはかっていきたいと思う。
 アンケートにご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

第21回夏の大会報告(2007.8.20-21 東京)

 第21回夏の大会が、8月20日(月)〜21日(火)、東京・成蹊大学にて行われた。参加者は252名であった。今回のテーマは「確かな国語の学力を保障する授業づくり」であった。
 内容は次の通りである。

1基調講演
2講座:有名教材に即した確かな国語の学力保障
3模擬授業:確かな国語の学力を保障す
る授業づくりの提案
4オプション企画
5記念講演:豊田ひさき氏(中部大学)「『科学的読み』と学習集団の授業づくり」6全体模擬授業

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