福岡・八女サークル9月例会の報告と10月例会のご案内

1.9月例会の報告
(1)参加者  6名
(2)日 時  9月18日(土)14:00~17:00
(3)場 所  おりなす八女 第5研修室
(4)内容(概要)
秋は各地域や学校で授業研究会が行われます。「読み研」のメンバーが積極的に授業を公開することは、授業者にとっても参加者にとっても学べる場になるはずです。今回はこれから各地域や学校で予定されている公開授業の指導案を3本検討しました。

 ①論説文「君は『最後の晩餐』を知っているか」(布施英利 光村図書 中2)
 「構造よみ」に2時間使う計画です。1時間で「前文」と「後文」を見つけ、1時間で「本文」をいくつかに分けます。本時は「構造よみ」の2時間目です。
 この論説文の構造は、前文(話題提示)1~4段落、本文1(絵の紹介)5~9段落、本文2(「かっこいい」と思える要因①)10~16段落、本文3(「かっこいい」と思える要因②)17~20段落、後文(補足)21段落となっています。
「前文」は話題提示としてとらえられるとしても、後文は論説文の「後文」にありがちな「結論」でも「筆者の主張」でもなく「補足」的な内容であるため、生徒たちにはとらえにくいと考えられます。そこでもし後文がはっきりしない場合、ここは保留にして、本文をいくつかのまとまりに分けることを検討する中で後文を決定することにしました。このように、実践的な課題を想定して丁寧に対応することは大事です。授業後の報告を楽しみに待ちたいと思います。
他に班の中や全体の中での検討を活発にするための手だてとして、個人の意見の把握をどうするか、予想される生徒の考えをもとに個人や班の意見をどう絡ませるか、意見があまり分かれなかった場合の助言をどう打つか等、より緻密な準備をして授業に臨むことを確認しました。

②説明文「天気を予想する」(武田康男 光村図書 小5)
 これも「構造よみ」で「はじめ」「なか」「おわり」の「はじめ」と「おわり」を見つける授業です。まず、以前学習した「生き物は円柱形」で「はじめ」「なか」「おわり」の三部構成を確認します。次に、「はじめ」「なか」「おわり」の指標を再度確認します。そして本時で「天気を予想する」の「はじめ」と「おわり」を見つけます。このように繰り返し三部構成を確認するのは、本教材は「はじめ」がない「なか」と「おわり」の二部構成の説明文だからです。子どもたちは二部構成の説明文に初めて出会います。  まず、分かりやすい「おわり」を先に決定した後、「はじめ」の検討に入ります。子どもたちは「問い」を手がかりに「はじめ」をさがすと予想されますが、どれも全体に関わる「大きな問い」ではありません。そこに子どもが気づくように助言をうちます。
 指導案はできるだけシンプルにします。子どもに何を話し合わせ、何を気づかせるのか?それが明確な指導案は子どもたちの動きが教師に予想されて見通しが生まれ、授業をするのが楽しみになるものです。

③物語「タオル」(重松 清 三省堂 中1)
これは物語の「クライマックス」を決定する授業です。この教材は、実践的には「山場のはじまり」「クライマックス」「発端」の順に見つけるのが分かりやすいのですが、公開授業ではその授業の意義を1時間の中で完結させた形で示したいという思いがあり、「発端」を決定した後の「クライマックス」を見つける授業をすることにしました。
「クライマックス」は物語の構造上の要です。「事件が大きく変化し決定的になったところ」の指標を手がかりに、「何が以前と変化したのか」を前に戻って根拠を挙げながら決定できればと考えます。その中で、アクティブ・ラーニングとしての言語活動とはこういうものであると示したいと思います。

2.10月例会のご案内
(1)日 時 10月17日(土) 14:00~17:00
(2)場 所 「おりなす八女」研修棟 1階茶室 ℡ 0943-23-2131
(3)内 容(予定) 参加者の持ち込み教材を使って                                                   連絡先:福岡県八女市立黒木中学校 熊添由紀子