福岡八女サークル5月例会の報告と6月例会のご案内

 1.5月例会の報告
(1)参加者  4名
(2)日 時  5月27日(土)14:00~17:00
(3)場 所  おりなす八女 第4研修室
(4)内容(概要)

 ★物語の指導「空中ブランコ乗りのキキ」(別役 実 三省堂 中1)
 
 物語「空中ブランコ乗りのキキ」を使って、物語の「構成・構造よみ」「形象よみ」「吟味よみ」について学習しました。物語を初めて「読み研」の方法でやろうとする方にとっても、改めてやり方が詳しくわかった方など、ためになる学習会になりました。 
①構成・構造よみ
「空中ブランコ乗りのキキ」の構成・構造は次のようになります。
○冒頭 そのサーカスでいちばん人気があったのは、・・・
│  
○発端 キキのいるサーカスが、・・・
│  
○山場の始まり 次の日、その港町では、・・・
│  
◎─┼─クライマックス しかしキキは、やっぱり緩やかに、・・・  
│  
○結末 ・・・無駄でした。
│  
○終わり ・・・町の人々はうわさしておりました。
発端は、キキが四回宙返りに挑戦するという非日常の出来事が始まるところです。
 クライマックスは、キキが四回宙返りに成功し名声を手に入れる、と同時にキキがいなくなるという大きな変化があり事件が確定するところです。
②形象よみ
導入部では、時の設定、場の設定、人物の設定、事件設定を読みました。キキについては次の5か所に絞って読みました。事件を予想させる書き方にもなっています。
 ・そのサーカスで一番人気があったのは、なんといっても、空中ブランコ乗りのキキでした。
・「まるで、鳥みたいじゃないか。」「いえ、どちらかというと、ひょうですね。」「いや、お魚さ。あゆは  ちょうどあんなふうに跳ねるよ。」
・キキは、人々の評判の中で、いつも幸福でしたが、・・・そのときだけ少し心配になるのでした。」
・でも、いつももう少しというところで、ブランコに届かずに落ちてしまうのです。
・キキのお父さんも、空中ブランコのスターだったのですが、三回宙返りに失敗して落ち、それがもとで亡く  なったのでした。
・「・・・お客さんに拍手してもらえないくらいなら、私は死んだ方がいい・・・・。」
展開部以降の形象よみ、主題よみ、吟味よみについては、省略します。

2.6月例会のご案内
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│(1)日 時 6月24日(土) 14:00~17:00 │
│(2)場 所 「おりなす八女」 第4研修室                                            ℡ 0943-232131  
 (3)内 容(予定) 参加者の持ち込み教材を使って │
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               連絡先:福岡県八女市立黒木中学校 熊添由紀子 

プロフィール

「読み」の授業研究会
「読み」の授業研究会(読み研)
「読み」の授業研究会は、子どもたちに深く豊かな国語の力を身につけさせるための方法を体系的に解明している国語科の研究会です。
2021年に設立35年を迎えました。