第8回 関西サークルin高槻のご報告

 今回の参加者は5名。立命館小学校の永橋和行氏の発表から始まりました。光村図書の5年生にある「千年のくぎに挑む」です。
 この説明文は、構造・構成や論理は見えやすく、文体も平明なことから、一見、読解しやすい文章だと思われました。
 しかし、吟味よみを丁寧にやってみると、俄然、さまざまな「良い点」「良くない点」が見えてきました。吟味よみのおもしろさを感じられた興味深い分析でした。

 続いて、高槻中高の竹田博雄氏の「故郷」の教材分析の検討を行いました。この物語は「私」という一人称の語り手によって語られる物語です。どうしても、「私」に寄り添う読みに傾きます。しかし、その「私」の有り様を客観的に捉える必要性を指摘されました。対比、比喩、伏線等、多くの仕掛けのある作品ですので、教科内容の精選と、授業化の構想が重要との意見も頂きました。

次回は、3月に京都でいつもより少し大きめの学習会を予定しています。決定次第、読み研のHPでお知らせします。

読み研のサークルで、ご一緒に教材研究をしませんか!

プロフィール

「読み」の授業研究会
「読み」の授業研究会(読み研)
「読み」の授業研究会は、子どもたちに深く豊かな国語の力を身につけさせるための方法を体系的に解明している国語科の研究会です。
2021年に設立35年を迎えました。