第2回 「古典を読む会」へのお誘い

 古典の授業は、面白くない。
 多くの高校の国語教師は、そう思っている。そして、その理由も知っている。
 文法と口語訳の古典が魅力的であるわけがない。
 文科省は、伝統的な言語文化を大事にしようとはいうが、その思いに反して現実はあまりうまくいっていない。それゆえ、次のように「論点整理」で述べる。

古典の学習について、日本人として大切にしてきた言語文化を積極的に享受し、社会や自分との関わりの中でそれらを生かしていくという観点が弱く、興味が高まらないことなどが指摘されている
平成27年8月「教育課程企画特別部会における論点整理について」より

 では、どうするか。答えは自明だと私たちは考えている。古典教材の読みが不足しているのだ。教師が古典教材を読めていない。その背景には「国文学」研究の弱さがある。訓古注釈には一生懸命なものの、教材を読み深めることには、ほとんど意を用いてこなかった研究の弱さである。
古典をおもしろくするためには、私たち教師が古典教材を面白く読むことができなくてはならない。

 前回同様に、中学・高校の古典教材をまずは、たっぷり時間をかけて、表現にこだわって、徹底的に読み深めることから始めたいと考えています。本来は、今年の1月に予定していた内容ですが、都合で延期して6月になりました。
 みなさんのおいでをお待ちしています。
                                        加藤郁夫 竹田博雄

【日時】 2017年6月10日(土)PM2:00~6:00

【場所】 高槻市立文化会館 3F 301号集会室

  阪急高槻市駅からは、徒歩およそ7分くらい。
 JR高槻駅からだと、徒歩およそ15分くらいです。
* 高槻市立文化会館のHPをご覧いただくとアクセスマップが載っています。

【教材及び報告者】          
『平家物語』より「木曽の最期」 加藤郁夫(読み研事務局長・大阪大学非常勤講師)
『おくのほそ道』より「旅立ち」 竹田博雄(読み研運営委員・高槻中学高等学校)

【参加費】 500円

【申し込み】
① 読み研HP(アドレス http://www.yomiken.jp)にある「問い合わせ」メールにて、古典を読む会参加希望とご連絡ください。
② その際、郵便番号・住所・氏名・学校名を必ずお知らせください。
③ 折り返し、受付完了のメールを差し上げます。
④ 参加費500円は、当日会場にてお払いください。*お釣りのないようにお願いします。

*会に参加はできないが、当日の資料がほしいという方には、事前に連絡いただいければ700円(送料含む)でお送りします。読み研HP( http://www.yomiken.jp/)の問い合わせメールにてご連絡ください。

写真:第1回の様子

プロフィール

「読み」の授業研究会
「読み」の授業研究会(読み研)
「読み」の授業研究会は、子どもたちに深く豊かな国語の力を身につけさせるための方法を体系的に解明している国語科の研究会です。
2021年に設立35年を迎えました。