私の小道具「新出漢字カード 」
『読み研通信』第130号(2019.4.27発行)の「私の小道具&小技」より土屋 大輔先生の小道具を再掲します。
「今日から新しい単元だね。はい、立ちましょう。」
「よっしゃー、あれだ!」
これは、新しい単元に入るときに起こるやりとりです。
僕は、新たな単元に入る際、必ず新出漢字チェックから入ります。
やり方は、
- 全員を立たせ、教師は黒板前中央のイスの上に立つ (全員の挙手の様子が見わたせるから)
- 新出漢字カードを一枚ずつ示し、読める人は挙手をする
- はやかった人を指名し、あっていたら着席させる
- 途中、難読漢字(赤文字)もまぜておき、それを読めたら、縦か横の列で座ってよしとする
- 全員着席か、カードが終わるまで繰り返す
- 黒板に立てかけておいたカードを全員で声に出して確認していく(聞きなれない言葉などはその場で辞書を引かせることもある)
以上のことを、「単元の導入パターン」としてやり続けています。 そうすると、「待ってました!」と いった雰囲気に なります。その漢字をその日の漢字練習でやってくる生徒もいます(難読漢字も含めて)。予習してくる生徒も出てきます。漢字に対して前向きになれる一つの方法ではないかと思います。
年度末、「先生の、あの漢字のやつだけは楽しかったです」なんて言ってくる生徒もいます。「漢字のやつだけ」って…もっと魅力ある授業ができるようになりたいな~とへこみつつ、この新出漢字チェックは、僕にとって生徒と一緒に漢字を楽しむのに欠かせないひと時となっていることも事実です。
一度作れば、毎年使えるアイテムです。
今回ご紹介した土屋先生の文章は、『読み研通信』に掲載されていたものです。
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