私の小技「黒板を叩く」 

『読み研通信』第130号(2019.4.27発行)の「私の小道具&小技」より町田 雅弘先生の小技を再掲します。

 私の小技ですが、「黒板を叩く」です。平手で「ばーん」と叩くわけではありません。 右手甲の部分(中指の付け根あたり)でコツコツと叩きます。それでも意外と大きな音がします。生徒からは「先生、痛くないんですか」とよく言われますが、慣れるとそれほど痛くはありません。

 なぜこれが小技かと申し上げますと、 これは「黒板のここを見なさい」という合図だからです。4月の最初の授業で生徒とそのように約束してあります。生徒がノートを取っていても、班討議をしていても、「コツコツ」とやると生徒は、条件反射的に黒板を見てくれます。大きな声を張り上げて「はい。ここを見なさい」とか 「あー、見てない人がいる」とか、「ほら◯◯ 、こっちを見なさい!」とか言わずに済みますし、授業中に怒る回数が減りま す 。

 私の小技。「黒板を叩く」をご紹介いたしました。アレンジ次第で、いろいろ使えると思います。

今回ご紹介した町田先生の文章は、『読み研通信』に掲載されていたものです。
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「読み」の授業研究会(読み研)
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