関西サークルin高槻-報告-

 11月2 日(土)、「関西サークルin高槻」を開きました。参加者は5名。
 最初は、初芝立命館高校、加藤先生の「トロッコ」の教材研究から始まりました。過去に、教材として研究し尽くされてきた感のある「トロッコ」ですが、読み直してみて、改めて新たな解釈の余地がある作品だと考えさせられました。
 幼い日、一人で走って帰った線路の道と、妻子を持った現在、良平の前に続く一筋の断続した道は、果たして同質の、同じ道なのか? とても面白い議論となりました。

 続いて立命館小学校、永橋先生の「天気を予想する」の教材研究です。初めは、単純な構造の文章だと思っていたのが、「全文・本文・後文」に分けるのにも、議論が起きました。
 吟味においても、図表の恣意性や誇張の可能性が指摘され、とても面白い吟味となりました。また、筆者が「予報」と「予想」という語を使い分けていることもわかり、読みが深まりました。

 久々の関西サークルでした。継続性を持ってこれからもやっていきたいと思います。そして少しずつ参加者の方が増えていけばいいなと思います。
 みなさん、ご一緒に教材研究しませんか? 御参加をお待ちしています。(竹田博雄)

プロフィール

「読み」の授業研究会
「読み」の授業研究会(読み研)
「読み」の授業研究会は、子どもたちに深く豊かな国語の力を身につけさせるための方法を体系的に解明している国語科の研究会です。
2021年に設立35年を迎えました。