ゲームで、子どもの語彙を増やす

子どもの語彙を増やしたいと思っています。そのための方法はいくつもあると思いますが、基本は授業の中で文章をしっかり読み、言葉や文の意味を理解し、類語・対義語・例文づくり等の指導も行いながら、語彙を広げていくことだと思います。

また、分からない言葉があったら、自分でどういう意味か考えたり、辞書で調べたりする習慣をつけることも大切です。今はパソコン(スマホ)があります。音声検索機能がついているのもあります。すぐに調べることができます。

読書も大事です。語彙を増やすために読書をするのは本来の目的ではありませんが、読書が好きな子どもになってほしいと思います。お気に入りの作品や心に残った言葉をたくさん見つけてほしいと思います。そして結果的に、語彙も増やしてほしいです。

でも授業だけの取り組みでは、なかなか子どもたちはのってきません。そこで遊びの要素も取り入れながら語彙を増やすゲームを考えました。といっても普通の「しりとりゲーム」です。レベルにあわせていろいろなしりとり があります。楽しみながら語彙を増やしてくれるとうれしいです。

①時間制限しりとり(1分)


 一人ひとりノートやプリントに言葉をどんどん書き込みます。制限時間は1分です(何分でもいいのですが、1分くらいの方が子どもは集中します)。
 1分で誰が最もたくさん言葉をつなげることができたかを競うしりとりゲームです。

②字数制限しりとり

 文字数を制限します。順番を決めて進めます。ミスをしてもどんどん進めます。リズムが大切です。

(2文字) いか→かき→きじ…
(3文字) さかな→なめこ→こむぎ…
(4文字) おんがく→クワガタ(昆虫)→たまいれ…
(2文字→3文字→4文字→2文字→3文字→4文字…) つき→きつね→ねこじた→たこ…

③漢字しりとり

しりとりゲームの漢字版です。

・運動→会→社→長方という感じです。字数制限してもいいのですが、かなり難しくなります。

④頭とり

 しりとりではなく、あたまとりです。次の言葉は、前の言葉の頭の文字が最後になります。
(子どもたちは、ちょっと混乱するので難しいかも?)

んせい→→ぶらん

⑤「ん」のつくしりとり(「ん」はどこに入ってもよい。何個でもよい。)

・みか→べとう→おがく→れこん→し

⑥終わりの2文字しりとり

・さんすう→すうじ→うじちゃ→チャンネル

永橋 和行

もっと面白くて難しいバージョンも考えられそうです。(ネットにもたくさん紹介されています。)