夏の大会  第3次案内

科学的「読み」の授業研究会 第28回夏の大会 

テーマ:授業で子どもに必ず身につけさせたい「国語の力」
   ―教科内容・指導事項の再構築と「言語活動」を生かした楽しい授業

  
‡日時 2014年8月17日(日)10:30~18日(月)13:00

‡場所 東京・吉祥寺 成蹊大学 

‡参加費 7000円  学生・3000円 (当日参加は各500円増) 懇親会 2500円
   懇親会参加希望の方は参加費に2500円プラスして申し込んでください。

‡日程
17(日)
10:00~ 受付   
10:30~12:00(90分)    
入門講座    
 物語・小説の授業づくり・徹底入門―楽しく、わかる文学の授業
     ―教材「大造じいさんとガン」(小5)そのほかを使って
             加藤 郁夫(京都・立命館宇治中学高校 読み研事務局長)

12:50~13:10(20分)
開会ミニ講座:大会で「国語の力」をどのように解明していくのか
              加藤 郁夫

13:20~14:50(90分)
ワークショップ的分科会Ⅰ
物語・小説の授業で必ず身につけさせたい「国語の力」の解明―楽しく、わかり、力がつく授業

 1:物語・小説の「構成・構造」についての「国語の力」の解明
    ―教材「スイミー」(小2)と「形」(中2)を使って
             町田 雅弘(茨城・茗溪学園中学高校)         

 2:物語・小説の「形象・表現の技法」についての「国語の力」の解明
    ―教材「あめ玉」(小5)と「大造じいさんとがん」(小5)を使って
             柳田  良雄(千葉・六実小学校)

 3:物語・小説の「吟味・評価」についての「国語の力」の解明
    ―教材「ごんぎつね」(小4)と「アイスプラネット」(中1)を使って
          熊添 由紀子(福岡・黒木中学校)

 4:古典・伝統的言語文化についての「国語の力」の解明
    ―教材『奥の細道』の「平泉」「立石寺」を使って
          湯原 定男(岐阜・多治見西高校)

15:10~ 17:00 (110分)
記念講演と対談:今こそ、授業で身につける「国語の力」の「再構築」が求められている
  ―楽しくわかり、力がつく授業
                    講師:阿部  昇(秋田大学・読み研代表)
                    対談者:加藤 郁夫 

17:15~18:30(75分)
テーマ別入門講座
 A:若い教師のための国語の授業づくり・入門
 ―教材「わたしはおねえさん」(小2)を使って    
            加藤 辰雄(愛知県立大学・非常勤) 

 B:「言語活動」―学習集団を生かした国語の授業づくり・入門
―教材「スーホの白い馬」(小2)と「ごんぎつね」(小4)を使って 
            小林 信次(日本福祉大学)

 C:PISA「読解力」入門―図表・写真を読み言語の力をつける
―教材「アップとルーズで伝える」(小4)そのほかを使って  
            庄司 伸子(秋田・鷹巣西小学校)

 D:中学・高校の先生のための「言語活動」の授業づくり・入門
―教材「故郷」(中3)と「羅生門」(高1)を使って  
            建石 哲男(神奈川・川崎市立川崎総合科学高校)

18:45~20:00(75分)  懇親会 

18日(月)
9:00~10:30(90分)
ワークショップ的分科会Ⅱ
説明的文章の授業で
必ず身につけさせたい「国語の力」の解明
  ―楽しく、わかり、力がつく授業

 1:入門講座・説明的文章の授業づくり・徹底入門
    ―教材「すがたをかえる大豆」(小3)「花の形に秘められたふしぎ」(中1)を使って
          鈴野 高志(茨城・茗溪学園中学高校)

 2:説明的文章の「構成・構造」についての「国語の力」の解明
    ―教材「花を見つける手がかり」(小4)と「モアイは語る」(中2)を使って
         臺野 芳孝(千葉・北貝塚小学校)

 3:説明的文章の「論理・ことがら」についての「国語の力」の解明
    ―教材「天気を予想する」(小5)と「オオカミを見る目」(中1)を使って
         永橋 和行(京都・立命館小学校)

 4:説明的文章の「吟味・評価」についての「国語の力」の解明
    ―教材「生き物はつながりの中に」(小6)と「シカの『落ち穂拾い』」(中1)を使って
         高橋 喜代治(立教大学)

10:50~ 13:00(130分)  
全体模擬授業―「言語活動」を生かした物語「わらぐつの中の神様」(小5)の授業
                授業者 熊谷 尚(秋田大学教育文化学部附属小学校)
 1:模擬授業 (10:40~11:35)(オリエンテーション10分+授業45分)
 2:授業検討 (11:40~12:50)
  指定討論  柴田義松(東京大学名誉教授)・加藤郁夫
    司会 阿部 昇  

13:00~13:10  閉会・研究のまとめ  

懇親会で、熱く語りあいましょう!
講師の先生や全国の仲間と、国語の授業のこと、さらには教育全般・職場のこと──大いに交流しましょう。おいしいお酒も用意しています。
日時  8月17日(一日目) 18:45~20:00
場所  成蹊大学・
会費  2500円

今、一番活力に満ちた注目の研究会「読み研」・夏の大会に是非おいでください 

 夏の大会では「授業で子どもに必ず身につけさせたい『国語の力』」を解明します。
 学習指導要領には「思考力・判断力・表現力」「言語に関する能力」「言語活動」が明記されています。「言語教育としての国語」という方向も明確になりました。
 「構成」「登場人物の相互関係」「登場人物の設定」「比喩や反復」「段落相互の関係」「評価」「批評」などが明確に位置付いています。また、それらの系統性も強調されています。
 これらはすべて読み研が提唱してきたことです。やっとここまで来たという印象です。とは言え、学習指導要領には、まだ「国語の力」として足りない部分がまだ多くあります。「系統性」という点でも不十分さがあります。「登場人物の設定」が中3で初めて出てきたり、「比喩や反復など」が一部の学年だけにしかないなど改善すべき点も多くあります。
 今年の大会では、学習指導要領を意識しながら系統的な国語科の教科内容=「国語の力」の解明を具体的に行っていきます。「構成・構造」「形象・論理」「吟味・評価」といった角度から教科書教材を使って明らかにしていきます。
 PISA「読解力」、「学習集団」、伝統的な言語文化(古典)なども追究していきます。入門講座も豊富にあります。全体模擬授業は、言語活動を生かした物語「わらぐつの中の神様」(小5)です。
 みなさんのおいでをお待ちしています。
                                 読み研代表 阿部 昇(秋田大学)

講師紹介
阿部 昇(あべ・のぼる)
1954年東京都生まれ。秋田大学教育文化学部教授。科学的「読み」の授業研究会代表、日本教育方法学会常任理事、全国大学国語教育学会理事、日本NIE学会理事、秋田県検証改善委員会委員長。専門は国語科教育学、授業研究。著書に、『力をつける「読み」の授業』(学事出版)、『授業づくりのための「説明的文章教材」の徹底批判』(明治図書)、『文章吟味力を鍛える―教科書・メディア・総合の吟味』(明治図書) 、『頭がいい子の生活習慣―なぜ秋田の学力は全国トップなのか?』(ソフトバンク・クリエイティブ)など多数。柴田義松、鶴田清司氏との共編著に『あたらしい国語科指導法』(学文社)がある。

柴田 義松(しばた・よしまつ)
1930年愛知県生まれ。東京大学名誉教授。日本教育方法学会理事。名古屋大学教育学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。著書に、『21世紀を拓く教授学』(明治図書)、『大学生のための日本語学習法』(編著・学文社)、『批判的思考力を育てる』(日本標準)など多数。ヴィゴツキーの『思考と言語』(新読書社)など翻訳も多数。主な著作をまとめた『柴田義松教育著作集 』全8巻(学文社)がある。

大会参加申し込み
①郵便番号・住所・氏名・所属(学校名)を明記の上、下記の口座に参加費7000円(懇親会参加の場合は2500円プラス)を振り込んでください。懇親会参加の場合はその旨を明記してください。
   *住所・お名前は楷書でお書きください。判読できないと参加証がお送りできません。
    *ATMで振込をされと、振り込み料金が50円安くなります。

  郵便振替 口座番号 00950-9-24065
  加入者名 科学的「読み」の授業研究会

②入金を確認後、参加証をお送りします。
③当日、参加証をお持ちください。

大会についての問い合わせ
大会担当 高橋喜代治
もしくは、
読み研HPにある「問い合わせ」メールをご利用ください。

プロフィール

「読み」の授業研究会
「読み」の授業研究会(読み研)
「読み」の授業研究会は、子どもたちに深く豊かな国語の力を身につけさせるための方法を体系的に解明している国語科の研究会です。
2021年に設立35年を迎えました。