第4回 「古典を読む会」へのお誘い
とことん表現にこだわって読む
古典の授業は、面白くない。
多くの高校の国語教師は、そう思っている。そして、その理由も知っている。
文法と口語訳の古典が魅力的であるわけがない。
文科省は、「我が国の言語文化」を大事にとはいうが、その思いに反して現実はあまりうまくいっていない。それゆえ、次のように「論点整理」で述べる。
古典の学習について、日本人として大切にしてきた言語文化を積極的に享受し、社会や自分との関わりの中でそれらを生かしていくという観点が弱く、興味が高まらないことなどが指摘されている
平成27年8月「教育課程企画特別部会における論点整理について」より
では、どうするか。答えは自明だと私たちは考えている。古典教材の読みが不足しているのだ。教師が古典教材を読めていない。その背景には「国文学」研究の弱さがある。訓古注釈には一生懸命なものの、教材を読み深めることには、ほとんど意を用いてこなかった研究の弱さである。
古典をおもしろくするためには、私たち教師が古典教材を面白く読むことができなくてはならない。
これまでと同様に、中学・高校の古典教材をまずは、たっぷり時間をかけて、表現にこだわって、徹底的に読み深めることから始めたいと考えています。
みなさんのおいでをお待ちしています。
【日時】 2019年6月22日(土)PM2:00~6:00
【場所】 高槻市立文化会館 201号室
阪急高槻市駅からは、徒歩およそ7分くらい。
JR高槻駅からだと、徒歩およそ15分くらいです。
* 高槻市立文化会館のHPをご覧いただくとアクセスマップが載っています。
【教材及び報告者】
『伊勢物語』第六段(芥川)を読む 加藤郁夫(大阪大学非常勤講師)
『古今和歌集』仮名序を中心として 竹田博雄(高槻中学高等学校)
【参加費】 500円
① 読み研HP(アドレス http://www.yomiken.jp)にある「問い合わせ」メールにて、古典を読む会参加希望とご連絡ください。
② その際、郵便番号・住所・氏名・学校名を必ずお知らせください。
③ 折り返し、受付完了のメールを差し上げます。
④ 参加費500円は、当日会場にてお払いください。*お釣りのないようにお願いします。
*会に参加はできないが、当日の資料がほしいという方には、事前に連絡いただいければ700円(送料含む)でお送りします。読み研HPの問い合わせメールにてご連絡ください。
プロフィール
- 大和大学
- 2020.09.03研究紀要読み研、研究紀要18号が刊行されました
- 2020.08.04コラム・提言劇場版「ごん」を観る
- 2020.03.07授業づくり『大造じいさんとがん』常体バージョンと敬体バージョンの比較
- 2020.02.25高等学校部会3月1日の高校部会を6月に延期します