第6回関西サークル例会報告(2007.2.3 大阪)

 2月3日(土)、8名の参加で第6回例会を開催、教材分析を中心に検討しました。

(1)小説「形」(教育出版・中学2年)
  提案 糠野景子(豊中市立第八中学校)

 最初に、「構造」と「構成」を区別する意味や、「対立する二つの勢力」という用語の問題点など、最近読み研内で研究が進んでいる論点について意見が交わされました。その上で、新兵衛の年齢や新兵衛が若侍に装束を貸す場面の読みを深める中で、主題をどう読むかについての検討を行いました。

(2)小説「少年の日の思い出」(光村・中学1年)
  提案 大西祥太郎(立命館宇治中学校)

 授業計画と授業で使用しているプリントを元に、導入部と展開部以降とで語り手が転換するという仕掛けの持つ意味を中心に検討しました。語り手の「僕」がなぜ過去の苦い思い出を語る気になったのかという問題や、導入部の情景描写の暗示と主題との関連について深めることができました。

 今回の研究内容は、今後「読み研通信」などの紙面で紹介する予定です。

 以下、参加者の感想を掲載します。

○私は小学校の教師ですが、今日の勉強会は非常に勉強になりました。さすがに国語を専門とされている先生方の教材研究をもとに意見を出し合われているので、読みが深いと思います。

○「形」も「少年の日の思い出」もかつて読み研夏の大会の分科会で扱っているのに参加したことがあります。とくに昨年の夏の大会で扱われた「形」は十分話し合えずに終わったという思いがあったので、今日はつきつめて検討でき、気持ちが良かったです。

○今回は報告という役割をさせていただきました。自分自身の中で消化不良だったところを、報告のために教材研究をしたり、ご意見をいただいたりすることで、読みを深めることができました。まだ課題は多く抱えていますが、これからも勉強していきたいと思います。

○両方の教材とも「主題」を読みとることが難しい作品でした。色々な視点から分析でき、大変有意義でした。

○大西先生が「エーミール」の視点から書かれた「少年の日の思い出」の独白の文章は大変面白かった。糠野先生の「形」の導入部の形象よみは読み研の典型的な解釈だと思った。改めて勉強になった。

○初めての発表ということで非常に緊張しましたが、一人では気付かれない部分にまで気付くことができ、有意義でした。こういう形で議論できるということは、発表する側も聞く側も勉強になると感じました。