関西サークル 堺例会(第3回)の報告

12月8日(土)に関西サークルin堺 の第3回例会を持ちました。
参加は2名とこれまでで最少人数でしたが、予定していた3時間半の時間が足りないくらい、語り合い、深め合いました。
はじめに、朝倉さん(狭山西小学校)の宮沢賢治『やまなし』(光村6年)の実践報告を検討しました。
全10時間の実践でした。ただ、10時間の国語の授業が、2ヶ月ほどにわたる期間の中でなされたことは、驚きでした。いろいろな行事に挟まれ、専科の授業時間はきちんととらざるをえない状況があり、担任が担当している国数の授業時数が週に1時間ということも珍しくなかったとのことでした。
ノートではなく、『やまなし』専用のプリントを綴じたものを使用しての授業でした。そこには子どもたちの感想や意見がいろいろと書かれていました。それらを見ながら、子どもたちがどこでどのような感想を述べているか、それをどう評価するかなど、二人で意見を交換し合いました。子どもたちの生の声が見えることで、実践の有り様が浮かび上がり、とても面白い検討会になりました。(詳しいことは、朝倉さんが読み研通信に書いてくれるとのことです)
次に、加藤(初芝立命館高校)が「短歌・俳句はこう教える」という題で報告しました。はじめに「短歌・俳句指導のメリット」として5点のべました。
 ① 一時間でできる
 ② リズムに対し、意識的になる
 ③ 古典の指導にもなる
 ④ 詩の指導につながる
 ⑤ 物語・小説の読みにもつながる
その上で、具体的な歌に即して、それぞれの指導のあり方を報告しました。短歌や俳句は細切れの時間を使ってもできるし、時間がない場合は、視写して読むだけで済ませることもできるので、ぜひ自分の得意な短歌や俳句をもち、実践して欲しいと提案しました。

 今回は行事が重なったり、日程の上で無理な方があり、参加が少なかったので、次回は日程をよく考えたいと思っています。来年2~3月に4回目の例会を持つ予定です。日程などにご希望があれば、読み研問い合わせメールでくださると、参考にさせて頂きます。

文責 加藤郁夫