ゲームで、子どもの語彙を増やす②

永橋 和行

 〈ゲームで、子どもの語彙を増やす〉のパート2です。
毎時間できませんが、時々授業のはじめにゲームをします。「今日はゲームから始めるよ。」というと、子どもたちは大喜びです。多分、皆さんもよく知っているゲームです。

1 私は誰でしょうゲーム

 1人が親になり、小さなホワイトボードに言葉を書きます。残りの子どもが質問をし、答えを聞いて、親が書いた言葉を当てるというゲームです。

 例えば、親が「バナナ」と決めます。親以外の子どもたちが「それはデパートにありますか?」「食べることができますか?」「赤い色ですか?」などと質問し、最終的に「バナナ」を導き出せたら勝ちというゲームです。
 あらかじめ質問は5つまでとか、ルールを決めておくと進めやすいです。

 班ごとに質問を考え(個人でもいいです)、答えを聞いて総合してまとめる力が必要です。


2 連想ゲーム

 「丸いと言ったらボール」「ボールと言ったら柔らかい」「柔らかいと言ったらお餅」などのように、連想される言葉をどんどんつなげていくゲームです。リズムよくつなげていくことがポイントです。

3 逆さま言葉ゲーム

 例えば「こ・く・ご」というお題を出されたら、「ご・く・こ」と下から言うだけの単純なゲームです。字で見ると反対から読むだけなので簡単ですが、これを頭の中で考えて素早く反対から言うのは割と難しいです。

4 写真で一言ゲーム

 テレビのバラエティー番組などでよく見かけるゲームです。スマホがあるので、写真で一言ゲームも簡単にできるようになりました。ある写真(了解を得て、クラスの子どもたちの写真を撮っておきます)を見せて、「A君は何と言っていますか?」等と問い、答えるゲームです。センスが問われます。

5 早口言葉ゲーム

 誰もが一度は口にしたことがあると思います。「となりの客は、よく柿食う客だ(3回連続で言う)」等、誰が一番上手に早口言葉を言えるか競い合います。
 班対抗にすると、応援も入ってさらに盛り上がります。

6 古今東西ゲーム

 出されたお題に沿った答えを言っていくゲームです。「古今東西 乗り物」「電車」「バス」…などのようにどんどん答えていきます。
 テンポよくリズムを崩さずに言おうとすると、突然言葉が出てこなくなったりします。

7 物語作成ゲーム

 「ある日、僕は山に出かけました」「幻の水を探しに行くのです。」「その水は、どんな病気でも治してしまう不思議な水なのです。」「しかしどこを探しても幻の水はありません。」などのように、一文ずつ交代で作成し、物語を進めていく遊びです。
 みんなの共通の知り合いを登場させたり、話の筋を自分のところで変えたりして、物語の展開をみんなで楽しむことができます。

永橋 和行

 とにかく言葉をどんどん出し合う雰囲気を大切にしたいです。
 あまり知らない言葉が出ると、「それどういう意味?」「すごい言葉知っているね。」等子どもとほめ合います。