創作短歌

2016年2月27日 最終更新日時 : 2021年12月2日 町田 雅弘町田 雅弘

高二現代文　創作短歌授業

1時間目　穴埋め現代短歌(1)　*現代歌人が作った短歌の一部分を隠し、推測。読解。
2時間目　穴埋め現代短歌(2)
3時間目　先輩の短歌論評　　　　*先輩が作ってきた歌の中から一つ選び、解釈・論評。
4時間目　現代短歌創作　　　　　*記名の上、時間の中で三句作る。
5時間目　名前を隠して発表。　　*好きな歌を3作選び、番号で投票。学年一位を決定。

**創作のポイント**
1.字あまり・字足らずはできるだけ避ける。
2.誰が読んでもわかる歌を。仲間内の内輪受けは自己満足に映る。
3.映像・音・匂い・温度など、五感に働きかける歌が良い。
4.自分の生活体験を素直に表現する。「わかる」と思わせる句ができれば成功。

■高二現代文　34K学年短歌傑作選　生徒投票結果■
第1位(27票)　10時過ぎ来てるLINEはあなたから「まだ寝ないで」と言われドキドキ
第2位(25票)　お父さん三分話せばまた寝てらお疲れ我が家のウルトラマン
第3位(23票)　茗溪に大学あればよかったな最高の日々がまだ続くから
第4位(22票)　マイペース・真面目・変人・人気者　私の友も十人十色
第5位(20票)　眠る前布団の中で考える「今」が一番幸せなとき
第6位(19票)　ため息を吐かなくなると「-(マイナス)」のことがなくなり願いが叶う
第6位(19票)　今日こそは勉強すると宣言し計画立てて「これ、明日から」
第8位(18票)　めずらしく下の名前で呼んでみる呼んだ直後のその顔が好き
第9位(16表)　部活やだみんなでサボろと言いながら一人も休まず汗かく毎日
第9位(16票)　去り際に幸せそうに「好きです」と背伸びする君そんな青春
第9位(16票)　「久しぶり」距離をおいてもかわらないやさしくしないで好きでもないのに
第12位(15票)　忘れたと言わせはしない絶対にそろそろ返せあの日の10円
第13位(14票)　集会で自然と探す私の瞳すぐに見つかる君の姿
第13位(14票)　学歴がそんなにえらいか虚しいよ紙一枚で決まる人生
第13位(14票)　あの夏の君らと一緒に見た花火もう一度行こう湘南の海
第16位(13票)　通学中いつも無言の私達親友だからできることだね
第16位(13票)　下品だと言われ続けて17年いやいや君たち喜んでるだろ
第16位(13票)　優しいね言われるたびに襲われる自分自身の嫌な部分に
第16位(13票)　君の顔見つめられない僕だから顔覗く君に赤くなる僕
第20位(12票)　さりげなく廊下で君と目を合わす今日のノルマは早くも達成
第20位(12票)　友人が朝の寮から姿消す探してみたらタンスで寝てた
第22位(11票)　踏切の向こうに君の面影よ瞬きすると君はもういない
第22位(11票)　二人きり歩いた道はまだあるが二人の笑顔今はもうない
第24位(10票)　他の人のシャーペンの芯の音聞いて焦る自分と合わない積分
第25位(9票)　道端の小さな花から目をそらす私はあんなに強くなれない
第25位(9票)　整理するデスクトップのゴミ箱に心の中にもあればいいのに
第25位(9票)　全力で全てに取り組むその姿そんなあなたの支えになりたい
第25位(9票)　夜遅く部活が終わり家帰るあわせたように出来る夕食
第29位(8票)　次こそはまた次こそはとテスト往きホントの次はいつだろうなあ
第29位(8票)　はかなくてさびしくつらいその時もフリクションならさらっと消える
第29位(8票)　クラス中みんなが詠んだ恋の歌本音出過ぎて暴露大会
第29位(8票)　ネタ尽きてふと顔をあげ考えるあの子は何を書いているかな
第33位(7票)　油絵の絵の具にごればにごるほど何色でもない私だけの色
第33位(7票)　前よりもがんばったこと気づかれず「もっとがんばれ」やる気喪失
第33位(7票)　オレ実はほめられてのびるタイプですだから先生怒らないでよ
第33位(7票)　志望校どこにしようか選ぶとき上から見る君下から見る俺
第37位(6票)　大好きな君と過ごす毎日は日に日に増してく感謝の気持ち
第37位(6票)　北側にまだ残ってる雪のよに目立たなくても長生きしたい
第37位(6票)　優しくていつも支えてもらってるいつか私が支えてあげる
第37位(6票)　人のこと貶(おとし)めるたび思うのです結局「自分」を保ちたいだけ
第37位(6票)　恋の歌詠んでみたいと思うけど知らないことだし致し方なし
第37位(6票)　ほんとはねもっとかわいく接したいだけどできないキャラがこわれる

**特別賞**
テスト明け来るるものとは知りながらなほ恨めしき成績表かな
夢の中出会った君に声がない卒業までに話してみたいな
変わらずにいられるものはいないけど心に変わらずしまっておきます

カテゴリー
授業づくり
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