【国語授業実践講座 Q&A】読み研(方式)って、成績の良い児童(生徒)の学校だからできるんでしょう?

読み研(方式)って、成績の良い児童(生徒)の学校だからできるんでしょう?

 読み研では、全ての子どもが授業に参加できることをめざした学習法を追求しています。決して優秀な児童(生徒)だけを対象にした学習法ではありません。私自身公立の中学校に長年勤め、読み研に学びながら実践を続けていますが、いわゆる「学力が低い」「落ち着きがない」「目立たない」子どもたちが、グループの話し合いを通して自分の気づきを発言したり、グループの代表として全体の中で発言したりする姿を何度も見てきました。

 授業でどんな学習課題を提示するかはとても重要です。深い教材研究に裏打ちされた学習課題が必要です。私自身がまず教材と深く向き合い、子どもたちが出すであろう様々な意見を予測し、どう絡ませ、どう収斂するかを考える。そうやって臨んだ授業であれば、全ての子どもたちを参加させ、「学ぶ楽しさ」を共有できる授業ができると考えます。 

プロフィール

熊添 由紀子「読み」の授業研究会 運営委員/福岡八女サークル
八女市立見崎中学校
[趣味]テニス

[執筆記事]教育科学「国語教育」(明治図書)
№860(2021年8月)中学校 教科書「新教材」の教材分析・授業ガイド「クマゼミ増加の原因を探る」(光村図書2年)
№845(2020年5月)定番教材で学ぶ!場面別 説明文の指導技術・ 交流・話し合いの技術「クジラの飲み水」
№812(2017年8月)中学校 教材研究のポイントと言語活動アイデア 「モアイは語る」ー[全体を俯瞰する][詳しく見る][吟味する]
№751(2013年6月)文学作品指導における〝価値ある発問〟の具体例 比喩・反復などの表現技法をとらえさせる 他