研究・実践
村上春樹「色彩をもたない多崎つくると、彼の巡礼の年」をめぐって
村上春樹の新刊が話題になっている。へそ曲がりなところがあり、売れている、人気だというものほど、ちょっと遠目で見ようとするところがある。しかし、今回の新刊は発売日の翌日に本屋で買い、その翌日には読み終えていた。 もともと […]
問うということ 1「大学生数学基本調査」から
──大学生の4人に一人は「平均がわからない」 このニュースに驚かれた方も多いのではないだろうか。それとも、あなたは、そのくらいのこと、今更……と驚かれなかっただろうか。 大学生の4人に1人は平均の意味が分からず、マー […]
問うということ 2「大学生数学基本調査」から
「ゆれる発問」とは、読み研の創立代表である大西忠治氏の言い方である。氏は、「ゆれる発問」について、「発問が正確に子どもの思考活動を一定の、教師のめざしている方向へ導いていかず、もっと広い、一般的な反応を引き出してしまっ […]
日本語のひびきにふれる 「短歌の世界」(小4)
読み研通信103号(2011.7) 1 はじめに 新指導要領により、伝統的な日本文化を学習することが取り入れられた。古典が各学年の教科書に取り入れられることになり、さて、どうやって教えていくのか、どうやって活動を作って […]
ルールに気づく文法の授業 形容詞の巻
読み研通信103号 0.はじめに 一般的な中学校の国語の授業において、口語文法の「形容詞」はどのように教えられているのだろうか。 例えば手元にある練習問題をふんだんに盛り込んだ補助テキストでは、まず形容詞を、 自立 […]
「基礎体力」をつける
討論の授業への憧れを持つ教師は多い。しかも学級の子ども達のほぼ全員が参加する討論だ。一つの言葉の解釈をめぐって丁々発止とやり合う。文章の構造について意見が交錯する。そんな授業だ。 私は現在小学校の5年生を担任している。国 […]
『ちいちゃんのかげおくり』(あまんきみこ/小3)を読む
読み研通信101号(2010.11) 『ちいちやんのかげおくり』は、光村図書三年下に収録されている作品である。 あらすじは、 お父さんの出征の前日、ちいちやんは家族四人で「かげおくり」(影法師をじっと見つめてから空を見 […]
説明文「たんぽぽのちえ」(光村・小2)の教材研究
(1)段落の構成 本教材は、「(はじめ)話題提示―〈中〉知恵の列挙―(おわり)まとめ」という構成になっている。本教材は「問い」がない説明文である。隠れた問いを①段落に作るとすれば、「たんぽぽはどのようなちえをはたらかせて […]
大学入試対策演習~読み研方式の学習と断絶しない受験対策指導とは
読み研通信102号(2010.7) 1 はじめに 今回の報告はベテランの先生方には、当たり前すぎる内容だと思われる。しかし夏の大会の時に、「読み研方式の学習は授業は盛り上がったりしていいのだが、受験対策になかなかつなが […]