研究・実践
新学習指導要領国語科に見る人間観・教育観(下)
4.「伝統文化の重視」から見えてくるもの 旧学習指導要領の「指導計画の作成と各学年にわたる内容の取り扱い」の「教材」の項には「我が国の文化と伝統に対する理解と愛情を育てるのに役立つこと」とあった。新指導要領では、「文化 […]
新学習指導要領国語科に見る人間観・教育観(上)
1.新旧対照表から見えてくるもの 08年2月15日に新学習指導要領案が発表された。これには学習指導要領の「新旧対照表」が記載されている。加除修正された文言を見ると、重要な変更点や見過ごしがちな記述の違いがあるのに気が付 […]
国語教育の視点による「科学ディベート」の実践
論理的に思考し、議論する力の習得を目指して 松井 健(立命館守山高等学校) 本校はSSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)指定校として2年目を迎えた。カリキュラムは理数教科に特化しており、正課内外では教科間連携をし […]
啄木短歌(二首)の分析
丸山義昭(新潟県立長岡大手高校) 私の高校で使っている1年生の国語総合の教科書(第一学習社『新訂 国語総合 現代文編』)に啄木の短歌が三首載っている。その内の二首を授業で扱うこととなった。二首とも自分では初めて扱う歌で […]
説明的文章「動物の体」(東京書籍・小学五年)の教材研究
1.構造よみ 前文 1段落本文 1 2~6段落 (動物の体の形と気候との関係) 2 7~9段落 (動物の体格と気候の関係) 3 10~13段落 (動物の毛皮の役目) 4 14~21段落 (ラクダの体の仕組 […]
「読み」の授業の中でのスポット文法のすすめ(2)
読み研通信89号(2007.10) 前回に引き続き、読みの授業の中でスポット的に文法を扱うことで作品の理解が深まるような場面を提案したい。 1 「トロッコ」(芥川龍之介)の終結部から 「トロッコ」は、八歳 […]
PISA「読解力」およびCOE「読解力」と読み研
読み研通信89号(2007.10) 一 PISA「読解力」・COE「読解力」に共通する日本の弱点 二○○三年にOECD(経済協力開発機構)が実施したPISA(生徒の学習到達度調査)の結果が、二○○四年に公表された。それ […]
「竹取物語」の冒頭部分を読む
内藤賢司(運営委員) 私の、次のような小さな読みの試みでも、古典の読みのおもしろさが生徒たちに広がった。その実践を次に報告します。 「竹取物語」の冒頭部分(教科書掲載部分)を、小説・物語の導入部を読む指標で読んでみたい […]
「自分の意見」を述べるための指導
「読むこと」から「書くこと」へ 宮城洋之(東京都杉並区立荻窪中学校) 1.2つのハードル 「書くこと」の授業で、なかなか書き出せない生徒や、書き始めたのは良いけれど途中で立ち往生してしまう生徒っていませんか。「書くこと […]