文学散歩

コラム・提言
京都文学散歩(6)「澪標」

 「澪標」は、外村繁の作品です。滋賀県五個荘の豪商の家に生まれた外村繁は、大正10年に三高(現・京都大学)に入学し、18歳から21歳までの青年期を京都で過ごします。同級生に、梶井基次郎、中谷孝雄がおり、二人との親交を通し […]

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京都文学散歩(5) 「鴨川ホルモー」と「京都まで」

「鴨川ホルモー」は、万城目学の作品です。京都大学に入学した主人公の安倍が、「京大青龍会」という怪しげなサークルに勧誘され、「ホルモー」という謎の競技に参戦することになります。初めて作品名を見たとき、「ホルモン」の間違いか […]

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京都文学散歩(4) 「異邦人(いりびと)」と「激流」

京都文学散歩(4) 「異邦人(いりびと)」と「激流」  「異邦人(いりびと)」は、原田マハの作品です。原田マハは、キュレーターであり作家でもあります。キュレーターとは、博物館や美術館において収集資料の研究に携わり、専門知 […]

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京都文学散歩(3) 「それでも私は行く」と「活動寫眞の女」

「それでも私は行く」は、織田作之助の作品です。昭和21年、京都日日新聞(後の京都新聞)に掲載され、たちまち町の評判となり、題名の「それでも私は行く」という言葉は、ちょっとした流行語になったそうです。  先斗町のお茶屋「桔 […]

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京都文学散歩(2) 「古都」と「美しさと哀しみと」

「古都」は、川端康成の作品です。老舗呉服商の一人娘として育った捨て子の娘が、北山杉の村で見かけた自分の分身のような村娘と祇園祭の夜に偶然出逢う物語です。互いに心を通わせながらも同じ屋根の下で暮らせない双子の娘の健気な姿が […]

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京都文学散歩(1) 『高瀬舟』と『高瀬川』

京都文学散歩(1) 『高瀬舟』と『高瀬川』  京都で「読み研夏の大会」が開催された時、現地特別講座「京都文学散歩」を計画したことがありました。参加者は少なかったですが、二条通から寺町通へと進み、梶井基次郎の「檸檬」のあと […]

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