教材研究
高校最初の授業で小説の学び方をどう教えるか
志賀直哉『暗夜行路』「序詞」を使って 読み研第24回夏の大会において、「中学校・高等学校の国語の授業づくり入門」を担当した。その際、高校1年最初の授業で扱った教材『暗夜行路』の中の「序詞」を取り上げたが、本報告はその再 […]
「藪の中」の構造を読む
読み研通信95号(2009.4) 1 はじめに 「藪の中」を辞書で調べると、「(芥川竜之介の同名の小説から)関係者の言うことが食い違っていて、真相が分からないこと」(『広辞苑』第四版)とある。それほど有名な作品であるにも […]
「小さな手袋」(内海隆一郎:中2「三省堂」)の導入部を読む
1.物語指導のおもしろさ 私は物語指導のおもしろさは次の三つにあると考えている。一つは、「構造よみ」で「発端」や「クライマックス」を決定することを通して作品の主題を含めて物語全体を俯瞰すること。二つめは、「形象よみ」で […]
「モアイは語る─地球の未来」(光村・中2)の吟味よみ
※以下の教材研究は、2007年8月の読み研第21回夏大会・模擬授業で配布した資料の再録である。 (1)吟味よみの意義とスキル 吟味よみには様々なレベルがある。加藤郁夫氏は以前「吟味の評価」として次のような分類を行った。 […]
「土」の教材研究と指導言計画
土 三好達治 1 蟻が 短(3)2 蝶の羽をひいて行く 長(3・3・3・2)3 ああ 短(2)4 ヨットのようだ 長(4・3) 【教材研究】 ◎構造よみにおける〈転 […]
説明的文章「動物の体」(東京書籍・小学五年)の教材研究
1.構造よみ 前文 1段落本文 1 2~6段落 (動物の体の形と気候との関係) 2 7~9段落 (動物の体格と気候の関係) 3 10~13段落 (動物の毛皮の役目) 4 14~21段落 (ラクダの体の仕組 […]
1時間の授業をどう組み立てるか(2)
「森のスケーター やまね」(教育出版小3)を例に (続き) 次に、「天てき」と「冬みん」を取り立てて指導します。 ●天てき=天敵。二分すると、「天の敵」。その動物にとっていちばんおそろしい特定の動物。例 ハブに対するマ […]
『モチモチの木』(光村小三)の授業
読み研通信87号(2007.4) 本山智子(町田市立忠生第三小学校) I.はじめに シリーズの二回目として、斎藤隆介の「モチモチの木」を取り上げた。 教師は、物語を読んで構造よみをする。この時まずつかむべき事は、発端と […]
1時間の授業をどう組み立てるか(1)
「森のスケーター やまね」(教育出版小3)を例に 辞書の意味だけでよしとしていませんか? 語句の意味を考えて、読みの力をつける ●「先生、国語辞典の引き方はわかったけど、辞書には三つも四つもの意味が書いてあって、この文章 […]