阿部昇『読解力を鍛える古典の「読み」の授業』(明治図書)

読解力を鍛える古典の「読み」の授業
―徒然草・枕草子・平家物語・源氏物語を読み拓く―

古典嫌いを大量に生み出す小中高の授業を根底から変えるために、新しい古典の授業を提案!
作品・文章の構造を読み、レトリック・論理を読み、批評する授業により、高い読解力が育ちます。
徒然草・枕草子・平家物語・源氏物語の有名章段の斬新な解釈も試みています。

■出版社:明治図書出版

【目次】
はじめに ―なぜこれまで「古典嫌い」の子どもを大量に生み出してきたのか

第一章 古典の授業をコペルニクス的に転回すべきとき
第1節 これまでの古典の授業が抱えてきた大きな欠落
第2節 なぜ古典の授業がここまでつまらなくなったのか―歴史的要因を探る
第3節 古典の授業を変えていくための三つの切り口

第二章 古典の授業を転回するためのあたらしい指導過程―教科内容―教材研究
第1節 「表層のよみ」の過程―まずは文章・作品との幸せな出会いを演出
第2節 全体構造を俯瞰的に読む指導過程―指導方法と身につける教科内容
第3節 論理・レトリックを読む指導過程―指導方法と身につける教科内容
第4節 評価・批評・批判をする指導過程―指導方法と身につける教科内容

第三章 『徒然草』を読み拓く
第1節 序段「つれづれなるままに」を読む
第2節 第一一段「神無月のころ」を読む
第3節 第三二段「九月二十日のころ」を読む
第4節 第五二段「仁和寺にある法師」を読む
第5節 第一五〇段「能をつかんとする人」を読む

第四章 『枕草子』を読み拓く
第1節 第一段「春はあけぼの」を読む
第2節 第一四五段「うつくしきもの」を読む
第3節 第二八〇段「雪のいと高う降りたるを」を読む

第五章 『平家物語』を読み拓く
第1節「祇園精舎の鐘の声」冒頭を読む
第2節「敦盛最期」を読む
第3節「扇の的」を読む

第六章 『源氏物語』を読み拓く
第1節 桐壺「いづれの御時にか」冒頭を読む
第2節 葵「大殿には、御物の怪いたう起こりて」六条御息所の苦悶を読む
第3節 若菜上「御几帳どもしどけなく引きやりつつ」柏木懸想を読む