研究・実践
文芸作品(詩・小説)を教え、学ぶことの意義 ―ヴィゴツキー「美の教育」論に学ぶ―
読み研通信80号(2005.7) 柴田義松(東京大学名誉教授) なぜ詩や小説を教え、学ぶのか 文芸作品で何をどう教え学ぶかについては、西郷竹彦氏や大西忠治氏の研究のおかげで、だいぶんその実質的内容が明らかにされてきた。 […]
「21世紀COEプログラム」国語学力調査報告
2002年に文部科学省が「世界的研究教育拠点の形成のための重点的支援―21世紀COEプログラム」を立ち上げた。そのプログラムにお茶の水女子大学大学院人間文化研究科が「誕生から死までの人間発達科学」をテーマに応募し採択さ […]
教材研究と授業をつなぐもの ─西原さんの疑問に関わって
読み研通信79号(2005.4) 前号で立命館宇治中学高校の西原さんが、読み研方式について次のように述べている。 例えば、説明的文章の「構造よみ」や「論理よみ」では必ずといっていいほど教師同士で意見が対立する。お互い […]
メディアリテラシー教育と読みの指導との連携という課題
読み研通信78号(2005.1) (1)メディアリテラシー教育の展開 メディアリテラシー教育の重要性が、ここのところ強調されてきている。様々な書籍が発行され、発表論文も増えてきている。NIE学会も間もなく発足する。 「 […]
随筆の構造よみ ─「字のないはがき」─
読み研通信78号(2005.1) 西原丈人(立命館宇治中学校・高等学校) 1 はじめに この原稿を書くにあたって大いに迷った。なぜなら、私は「読み研方式」を踏襲した授業を実践しているわけではない。むしろ「読み研方式」に […]
教材研究 詩の授業『山頂』
読み研通信78号(2005.1) 岡本康子(東大阪市立八戸の里小学校) 1 はじめに この教材は、読み研の友人が持ってきたものを、数人の仲間と教材分析をしたものです。それをもとに自分なりの授業をしています。ここ数年、若 […]
「海の命」(立松和平)の教材分析(構造よみ)
読み研通信77号(2004.10) 一 教材について 「海の命」は、登場人物「太一」の少年期から始まり、青年、壮年になるまでの生涯が描かれている。父親たちの暮らした海をこよなく愛する太一。その海に対する熱い思いと、村一番 […]
高橋順子『ジーンズ』で詩の読み方を教える
読み研通信77号(2004.10) 児玉健太郎(大阪府豊中市立第八中学校) 一 はじめに 本教材は、平成一四(二〇〇二)年度版三省堂『現代の国語2』(一三四~一三五頁)に掲載されている詩教材である。まず教材本文を掲げる […]
説明的文章の構造よみをどうおこなうか
研究紀要VI(2004.8) 丸山義昭(新潟県立長岡高等学校) 1 構造よみとは何か 一 なぜ構造よみを最初にやるのか 構造よみとは、文章を前文・本文・後文(序論・本論・結論)の三部構造で把握することであり、構造よみ・ […]