研究・実践
「小さな手袋」(内海隆一郎:中2「三省堂」)の導入部を読む
1.物語指導のおもしろさ 私は物語指導のおもしろさは次の三つにあると考えている。一つは、「構造よみ」で「発端」や「クライマックス」を決定することを通して作品の主題を含めて物語全体を俯瞰すること。二つめは、「形象よみ」で […]
「飛行機で眠るのは難しい」(小川洋子)をどう読んだか
丸山義昭(新潟県立高校) 読書会の実践・その後 はじめに 2007年に読書会の実践について当ホームページで報告している。今回は、それをもう少し整理し、さらにその後の実践についても触れたものである。そして、昨年(2008 […]
大江健三郎「死者の奢り」の読解
高校最後の授業として 松井 健(立命館守山高等学校) 高校3年生の最後の教材に、大江健三郎「死者の奢り」を投げ込んだ。対象は、理科系進学生徒の中の選択授業で、50名の2クラス展開である。動機は、高校最後の教材として相応 […]
大江健三郎「死者の奢り」の読解
高校3年生の最後の教材に、大江健三郎「死者の奢り」を投げ込んだ。対象は、理科系進学生徒の中の選択授業で、50名の2クラス展開である。動機は、高校最後の教材として相応しいかどうかは別にして、大学に進学する者の教養として「 […]
本当に、若者は凶悪化しているか?
高橋喜代治 大学の「道徳教育研究論」という講義の第1回目のテーマを「若者はだんだん悪くなっている?」とした。これから教師になろうとしている学生に事実をしっかりと知ってもらい、そのうえで教師の構えを作ってほしいと思ったか […]
まぎらわし漢字克服プリント
0.きっかけ 生徒がしょっちゅう間違える漢字がある。 例えば、「募集」の「募」。かなりの割合で、下の「力」の部分を「刀」にしている。テストの答案に限らず、廊下の壁に貼られているポスターで「○○実行委員、募集!」などと […]
「メルマガふう 学級通信」のこころみ
湯原 定雄 最近、学級通信をメルマガふうにしてみた。 理由は単純、とにかく生徒が読んでくれるものにしたいということだ。 本校では、朝読10分のあと、朝のホームルームは5分しかない。提出物を集めたり、連絡をして終わってしま […]
「形」(菊池寛)の易しく楽しい「吟味読み」の試み
内藤 賢司 小説の「吟味読み」をどう展開するか。今、読み研ではさまざまな方法でその模索が行われている。そして実践も少しずつ進んできている。 読み研代表の阿倍昇さんは、物語・小説を「吟味する方法」として七つの方法を提起し […]
「モアイは語る─地球の未来」(光村・中2)の吟味よみ
※以下の教材研究は、2007年8月の読み研第21回夏大会・模擬授業で配布した資料の再録である。 (1)吟味よみの意義とスキル 吟味よみには様々なレベルがある。加藤郁夫氏は以前「吟味の評価」として次のような分類を行った。 […]
「土」の教材研究と指導言計画
土 三好達治 1 蟻が 短(3)2 蝶の羽をひいて行く 長(3・3・3・2)3 ああ 短(2)4 ヨットのようだ 長(4・3) 【教材研究】 ◎構造よみにおける〈転 […]